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行進を振り返って(2010年)

南無妙法蓮華経 命の行進(2010年)

 

お待たせしました!遅くなって申し訳ありません。

5日夜に車で成田道場に帰り、ぼーっと休ませて頂きました。

やっと3、4日前から行進を振りかえり文章が書けるようになりました。

 

10/2(土)、下温泉のある「いさり火公園」を出発し、本州最北端・青森県大間崎から大間原子力発電所建設地へ行進、御祈念の後、あさこハウスへ行進して「‘10命の行進」は終了しました。

 

終わることなんて想像出来なかったけれど、当日の朝、御祈りの際に御釈迦様の斜め後ろから御来光(朝日)があがるのを拝み、「最終日であり、始まりの日なんだ」と思いました。朝勤を外でする(公園でキャンプだったから)のも今年は珍しいけれど、こんなに美しい御来光を拝むのは行進中、初めてだったかも…。準備してくれたAKOちゃん、ありがとうございます。

 

あと、10/2はマハトマ・ガンディー翁のお誕生日!おめでたい!

あとあと、宮城県の石巻で御世話になった「えびやさん」北斗さんもガンディー翁と同日がお誕生日でしたね。私と同い年なんですよねー。おめでとうございました!!!

 

当初は「あさこハウス」を守っている厚子さんとも御縁がなかったので大間原発建設地が最終地でした。でも、八戸のPEACE LANDのYAMさんのおかげでお話しすることが出来、とっても喜んで迎えて頂き、私達13人を泊まらせて下さいました。

ん?13人って増えてない?はい、最終日に合わせて じゃじゃーん!!!来てくれました!

 

六ヶ所から「あしたの森」で御世話になった農家の荒木さん。鎌仲監督さん作「六ヶ所ラプソティー」にも出演、美味しいお酒を飲むためにわざわざ大間まで車飛ばして来てれました。

 

私もボーっと飲んでられません。いっきょに荒木ワールドに突入して、繰り広げられるダジャレに慣れない突っ込みをしつつ(理恵ちゃんヘルプ!)、時々ポンっと出る深~い言葉に感心してると「行進の反省」「来年の抱負」…とかはどっかに吹っ飛び、大魔神のように「ぬははははっ」と豪快に腹から笑う荒木さんを見ながら(本当にこういう笑い方する人がいるんだ!漫画みたい…)、楽しい打ち上げでした。

ほんと、懐が温かくて深くて素敵な方です。

 

そして、2日の昼間、大間御崎に私達が到着していた時に現れたのが「‘10命の行進」の総責任者でもあり、私の師匠でもある伊藤御上人さん(日本山妙法寺・成田道場)でした。見覚えのある車がスーッと前を通ったなと思ったら運転席を見てビックリ。

「えっえっ!(…考え中…) ひぇええ~」というのが、私の最初のリアクション それから「来ちゃった…」と笑ってました。

 

御上人さんが1ヶ月前に足首を骨折して、やっと9月末にギブスが採れたけどまだ腫れていて痛みもあって、松葉づえを突いていると聞いていたので笑い事じゃなく、実際はとっても大変なことなんです。でも、うれしくて笑っちゃいました。フェリーを使って一人で運転して「最後だけでも」と千葉の成田から来てくれたのです。さすが!です。(帰路は高速)おかげで10/3の朝、全員はいなかったけれど「‘10命の行進」の締めが出来ました。

 

何はともあれ、事故もなく行進者全員が大間に到着できたことが責任者としてホッとしているところです。行進が始まる前から様々な形で支援して下さった方々、宿泊、食事や差し入れ、車の送迎をして下さった方々、私たちに会いに来てくれた方々、この行進のことを広めてくれた方々、道すがら手を振ってくれ、車からクラクションを鳴らしてくれた方々、御布施を下さった方々…皆様と一緒に歩いているんだ!と実感することが出来た行進でした。

 

そしてそして…行進者のみなさま!()は現住所地

ちひろさん(岩手)、福田さん(千葉)、行雄さん(東京)、島田さん(静岡)、ショーン(米国)さん、早瀬さん(埼玉)、エコ父さん(埼玉)、愛子さん(愛知県)、ほっしゃん(地球)、AKOちゃん(地球)、サリーさん(奈良)、香取さん(千葉)、ユキッぺ(神奈川)、渋沢さん(埼玉)、小林さん(栃木)、助川さん(栃木)、浜ちゃん(福島)、中嶋さん(栃木)、榎さん(栃木)、遠藤マメさん(栃木)、飯田さん(栃木)、吉田さん(福島)、和馬君(福島)、浅田さん(福島)、福島原発への申し入れ仲間の皆さん(福島、東京その他)、あさこさん(宮城)、聡くん(東京)、石川さん(静岡)、鹿又さん(宮城)、朋子さん(静岡)、りょうこさん(岩手)、香里さん(岩手)、恵美さん(岩手)、小館さんと子供達・そわかちゃん、たからかちゃん、いまちゃん(岩手)、佐藤さん夫妻(青森)、村井さん(青森)、内藤さん(北海道)、田代さん(長崎)…。実は名前が分からない方が(探せば出てくるはずだけど)2、3人。ごめんなさい!

 

日本山妙法寺からは、伊藤お上人(千葉)、牧野お上人(東京)、丸山お上人(東京)、大西お上人(ネパール)。

*初日の8月15日だけの参加者は、「命の行進」と他との区別がつかないので記載していません。

 

出家はともかく、一般人がこの行進の中にちょこっとでも入ることはとても勇気がいることだと思います。第三者からみると、とってもあやしいし、浮いてるし、目立ちます。本当にあらためて、みんなすごいなぁと思います。一人ひとり、紹介したいくらいです。

 

 

特に行進者名前の最初にある、ちひろさんと福田さんと行雄さんは通し行進者で、それぞれ様々な場面で私を助け、行進がどうしたら効果的で円滑に進み、行進者が気持ちよく歩けるかを考えてくれました。

 

全行程約1100キロ(たぶん)。反省するところもたくさんありました。主な所では、

 

・日程に余裕がなかったこともあって、毎日の仕事に追われ、行進者の中での話し合いなどが出来なかった事。

・行進の方針が伝わりきっていなかったところ。

・歩く道順の下見が出来なかった事。(地元の方の御縁もあまりなかったので)

・バーナーや旗の工夫。

 

などです。

 

「行進の中が平和でなければ、人々に伝える事は出来ない」と伊藤お上人さんがおっしゃっていました。信仰の違い、言葉の違い、年代の違い、考え方の違い…潔癖な人、几帳面な人、片付けられない人、アレルギーのある人、喫煙する人、足の速い人、力の弱い人、無愛想な人、マイペースな人…違いがあるのが当たり前ですが、お互いの違いを尊重し、信じ合い、思いやりをもって毎日を過ごさなければ、行進は平和に進みません。

 

難しいことです。毎日、歩き疲れて他人のことまで考えていられないこともあったでしょう。

 

私の力量不足で、後からあの時話しかければ良かった、など後悔するところも多々あります。体調を崩したり、ストレスがたまったりそれぞれ苦しいことがあったと思います。でも、みなさんのおかげで「憲法9条を守る」ことを広め「原子力施設をふくめる核のない世界」を求め、祈り歩くことを続けることが出来、苦しさも乗り越え、最終地に到着するまでどうにか和合してくれました。

 

心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

この行進の結果どうなるかは、わかりません。具体的な結果を出すために効果的だと考えた方法に重点をおいてで行動する平和運動もあり、成功かどうかを求める活動もあると思いますし、そういう方針の行進もいいと思います。けれど「命の行進」は目に見えない「祈り」が中心であり、「その時信じた行動をする事」に重点を置きます。結果はあとから時間を超えて後に伝わって実現していくものです。

 

行進が終わって、参加した方々は今、さまざまな想いをめぐらせていることと思います。「充実していたな」「期待はずれだったな」「楽しかったな」「もっとこうすれば良かったな」など…。もし機会があれば、また感想を聞かせて下さい。

 

来年の「‘11命の行進」については、まだ考えていませんが主旨や行進のスタイルは変わりません。日本山妙法寺の主催ということで、信仰の自由とはいいましても「南無妙法蓮華経」が中心になります。そのことは御了承下さい。

 

それから、日本山妙法寺の信仰上、変えられないスタイルもあります。これは理屈ではないものなのです。質問してもらえたら出来るだけ説明はさせて頂きますが、お互いの違いを認め、敬うことが出来なければ和合を持った行進ができません。受け入れられない方は、他の御自分に合った活動や平和行進をおすすめします。

 

日本山妙法寺の出家も、日本山妙法寺が主催していない平和行進によく参加させていただきます。太鼓の音が嫌がれれば、後ろの方に下がって迷惑にならないように歩きます.色々なスタイルの平和行進があることはいいことだと思います。大切なのは、共通の目標を達成するために和合をすることです。言葉で気持ちを伝えるのは難しいのですが、わかって頂けたら幸いです。

 

私自身、「‘10命の行進」では勉強をさせて頂き、得るものが多く、慈悲を持って責任者をさせてもらった先輩方に大感謝しています。

 

最後になりましたが、約1100キロ歩いてもマメ一つ出来ず、体のどこも痛くならない丈夫な体を与えてくれた両親に感謝します。

また、応援して下さった皆様のお陰で、いつもより睡眠不足でも毎日元気でいることが出来ました。

 

ありがとうございます。

合掌 三拝

 

日本山妙法寺 成田道場

「‘10命の行進」責任者 矢向由季

 

*追伸*

また、(長くなってごめんなさい!)来年の「‘11命の行進」に向けてお手伝いして下さるかたを募集中です。

 

今年の行進の準備は、話し合い以外、ほとんど私一人でやってしまったことで、準備不足になってしまいました。

(個人的には来年も東北を歩きたいと強く思っています。青森は特に世界の将来を案じる上で象徴的である場所がいくつもあり、日本の美しい大自然も残り、祈りを必要としているところだと思うからです)

 

・「‘11命の行進」の方針・コース・日程の話し合い参加者(11月中に東北と東京で開催予定)

・細かい道順を調べてくれる方(来年)

・チラシづくり(来年)

・名簿作り(今年中)

・宿泊先探し(来年)

・バーナー・旗作り(来年)

…など

 

ご検討下さい。連絡をまっています。

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